須賀神社 (王丸)
福岡県 宗像市 福岡県宗像市王丸526
由緒
吾輩が語るは、この宗像の地に佇む須賀神社(王丸)の由緒であるぞ。残念ながら、時の流れは残酷なもので、その詳細な記録は、もはや現存する資料からはほとんど辿れぬのじゃ。しかし、吾輩の記憶には、確かにその息吹が刻まれておる。 この地の須賀神社は、かの都に鎮座する八坂神社を総本社とする、古き祇園信仰の流れを汲むものと見て間違いないのじゃな。祀られしは、荒ぶる神にして厄災を打ち払う素盞嗚尊である場合が多い。人々は、疫病の蔓延や厄災の襲来に怯え、あるいは五穀豊穣を願い、この神を奉り、鎮魂と祈りを捧げてきたのじゃ。 創建の年については、明確な証拠はない。だが、この地に根ざし、古くから住民たちの心の拠り所として信仰されてきたことは、吾輩には容易に想像できるのであるぞ。地域の人々の生活に密着し、彼らの日々の営みを見守る守り神として、大切にされてきたに違いないのじゃ。 中世から近世にかけて、疫病が猛威を振るい、自然の猛威に人々が翻弄された時代があった。その中で、人々は神に祈り、平穏な生活を願った。そのような切実な願いを受け止め、心の拠り所となるべく、この須賀神社もまた、この王丸の地に建立されたのであろう。 今もなお、地域の人々によって大切に守られ、祭礼が執り行われているのを見れば、この神社が地域コミュニティの中心としての役割を、変わらず果たしていることがわかるのじゃ。記録は失われようとも、信仰の灯は、決して消えることはないのであるぞ。