水鏡天満宮
福岡県 福岡市 福岡県福岡市中央区天神1-15-4
由緒
ふむ、ここが水鏡天満宮であるな。福岡市中央区天神の名の起こりともなった、菅原道真公をお祀りする社じゃ。 その創建は、道真公が大宰府へ左遷される途上、博多湾の入り江に面したこの地で、水面に自身の姿を映し、そのやつれ果てた様を嘆かれたという伝承に由来するのじゃ。この故事から、この地は「水鏡」と呼ばれるようになり、後に「天神」という地名が生まれたのであるぞ。 当初、道真公をお祀りする社は、現在の社地より北西、今の福岡市役所付近にあったとされておる。創建年代については諸説あるが、道真公の没後、平安時代中期にはすでに信仰の対象となっていたと考えられているのじゃな。 江戸時代初期の慶長12年(1607年)、福岡藩初代藩主である黒田長政公が福岡城を築城するにあたり、鬼門除けとして現在の社地へ遷座させたのである。この際、社殿が整備され、現在の水鏡天満宮の基礎が築かれたのじゃ。 以来、水鏡天満宮は福岡の総鎮守として、また学問の神様として広く崇敬を集めてきたのであるぞ。特に、学業成就や合格祈願に訪れる参拝者が多く、地元の人々にとって心の拠り所となっているのじゃよ。 現在の社殿は、度重なる修復を経ておるが、江戸時代に遷座された当時の面影を残し、歴史と伝統を感じさせる佇まいである。都市の中心部にありながら、静かで厳かな雰囲気を保ち、参拝者に安らぎを与えているのであるぞ。