青面金剛社 (日吉神社境内社)
福岡県 久留米市 福岡県久留米市城南町
由緒
吾輩が語るは、久留米市城南町、日吉神社の境内にひっそりと佇む「青面金剛社」の由緒じゃ。残念ながら、この社の来歴を詳らかにする記録は、今のところ見当たらぬのじゃ。 だが、青面金剛を祀る社には、必ずと言っていいほど庚申信仰が深く関わっておる。庚申信仰とは、遠く中国の道教に端を発する思想じゃな。人間の体内には三尸(さんし)の虫が棲みつき、庚申の夜に天へ昇り、その者の罪を帝釈天に告げ口するというものじゃ。ゆえに、人々は庚申の夜には徹夜で過ごし、三尸の虫が天へ昇るのを防ぐ「庚申待ち」を行ったのじゃ。そして、この三尸の虫を抑える力を持つとされたのが、青面金剛であるぞ。まさに、庚申信仰の守護神として、広く信仰されたのじゃ。 久留米市周辺を見ても、庚申塔や庚申信仰にまつわる石造物が点在しておる。この地域に庚申信仰が深く根付いていた証拠じゃな。この青面金剛社も、そうした地域の庚申信仰の一環として、この地に創建された可能性が極めて高いと吾輩は見るのじゃ。 具体的な創建の年や、いかなる経緯で日吉神社の境内社となったのか、また、どのような人々によって篤く信仰されてきたのかといった詳細については、今後の研究や新たな資料の発見に期待するばかりであるぞ。しかしながら、日吉神社が古くからこの地域の鎮守として崇められてきたことを思えば、青面金剛社もまた、地域の人々の素朴な信仰心によって守り伝えられてきた社であると推測されるのじゃ。 今もなお、日吉神社の境内で静かに鎮座し、この地の歴史と信仰の一端を、静かに今に伝えておるのであるぞ。