ougi mori inari jinja
Fukuoka 直方市 fukuokaken noogatashi yamabe 4 4 8 - 1
History
吾輩が語るのは、福岡県直方市山部に鎮座する扇森稲荷神社、通称「高取稲荷」の由緒であるぞ。地域の人々から親しみを込めて呼ばれておるのじゃ。 創建の年は明確な記録がなく、惜しいことに不明である。しかし、江戸時代後期には既にこの地に存在しておったと伝えられておるのじゃ。当時の直方藩主であった黒田長舒公が、京都の伏見稲荷大社から尊き分霊を勧請し、直方城の鬼門除けとして創建したのが始まりであるとされておるぞ。 主祭神は、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全の神として広く信仰されておる宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)じゃ。そして相殿には、直方藩の初代藩主である黒田長政公が祀られておるのである。 江戸時代には直方藩の総鎮守として崇敬され、藩主をはじめ、多くの人々が参拝に訪れたものじゃな。明治時代に入り、神仏分離令によって一時衰退した時期もあったが、地域住民の熱心な信仰心によって見事に再興されたのであるぞ。 現在の社殿は、昭和初期に再建されたもので、その朱塗りの美しさは目を引くのじゃ。境内には、数えきれぬほどの鳥居が立ち並び、誠に神秘的な雰囲気を醸し出しておる。また、毎年2月には「初午祭」が盛大に開催され、多くの参拝者で賑わうのであるよ。 扇森稲荷神社は、直方市の歴史と文化を今に伝える貴重な神社であり、地域の人々の心のよりどころとして、今日まで大切に守り継がれてきたのじゃな。