kou ho jinja
Fukuoka 筑紫野市 fukuokaken chikushino shi musashi 694
History
ふむ、吾輩が荒穂神社の由緒を語ってやろうではないか。 荒穂神社とは、福岡県筑紫野市武蔵の地に鎮座する古社であるぞ。その創建の年代は、遥か昔ゆえに定かではないのじゃが、この地の守り神として、長きにわたり崇敬されてきたことは間違いないのじゃ。 この神社の主祭神は、日本書紀にもその御名が記されておる、神功皇后様であるぞ。かの御方は、仲哀天皇の皇后にして、応神天皇の御母君として名高いお方じゃな。新羅へ遠征なされた折、筑紫の地に滞在されたという伝承があり、そのゆかりの地の一つとして、この荒穂神社が創建されたと伝えられておるのじゃ。 社の歴史を紐解けば、江戸時代には福岡藩主黒田家より厚い崇敬を受け、社殿の修復や寄進が行われた記録も残っておるぞ。また、この地の民にとっては、五穀豊穣、家内安全、子孫繁栄を願う、生活に深く根ざした場であったのじゃ。特に、農業が盛んな地域であったゆえ、豊作を祈願する祭りや神事が行われ、多くの人々が参拝に訪れたという話であるぞ。 明治の御代に入り、神仏分離令により仏教色が排除され、近代社格制度のもと村社に列せられたのじゃ。戦後も、地域の氏神様として、例祭や様々な年中行事が執り行われ、地域コミュニティの中心としての役割を担い続けておるのであるぞ。 現在の社殿は、幾度もの修復を経て今に至るが、境内には樹齢数百年を数える御神木が天を突くようにそびえ立ち、悠久の時の流れを感じさせるのじゃ。荒穂神社は、神功皇后様の伝承と共に、この地の民の信仰と歴史を今に伝える、まことに貴重な存在であるぞ。