yoshida daijin miya
Fukuoka 八女市 fukuokaken yame ichiyoshi ta 1554
History
吾輩が語ろう、吉田大神宮の由緒を。ここは福岡県八女市吉田に鎮座する、実に歴史深き社であるぞ。その由緒は古く、創建は天正年間(1573年~1592年)と伝えられておるのじゃ。当時の吉田村の庄屋であった吉田又兵衛が、遠く伊勢神宮より御分霊を勧請し、この社を創建したのが始まりであるという。 祭神は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)と豊受大御神(とようけおおみこと)である。これらは伊勢神宮の内宮と外宮の主祭神であるから、吉田大神宮が伊勢神宮の御分霊を祀る社である証しなのじゃよ。 江戸時代には、筑後国久留米藩の藩主である有馬氏より、厚い崇敬を受けておったものじゃ。特に、藩主が参勤交代の際に道中の安全を祈願したり、領内の五穀豊穣を祈願したりした記録が残されておるぞ。また、地域の人々からは「お伊勢さん」として親しまれ、日々の生活の中心となる信仰の場として、大切にされてきたのであるな。 明治時代に入り、神仏分離令や近代社格制度の制定など、日本の宗教政策が大きく変化する中でも、吉田大神宮もその影響を受けたのじゃ。しかし、地域の人々の信仰は変わることなく、祭礼や年中行事は今日までしっかりと継承されておるのである。 現在の社殿は、度重なる修復や改築を経ておるが、創建当初からの信仰の精神は脈々と受け継がれておるぞ。境内には、歴史を感じさせる石灯籠や狛犬などが立ち並び、静かで厳かな雰囲気を醸し出しておるのじゃな。吉田大神宮は、地域の歴史と文化、そして人々の信仰を今に伝える、誠に貴重な存在である。