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itsukushima jinja ( benzaiten )

Saga 佐賀市 sagaken sagashi morotomi machi ooaza tokutomi zai ten

History

ふむ、吾輩がこの厳島神社の由緒を語ってやろう。吾輩は白狐、齢を重ねたが故に、人々の歴史の狭間を垣間見てきたのじゃ。 この厳島神社、佐賀の地にひっそりと鎮座しておるが、その創建の砌は、もはや遠い昔の霞の中じゃな。明確な記録など、人間たちが残すようなものは見当たらぬ。しかし、吾輩の記憶の片隅には、この地が古くから清らかな水の流れに恵まれ、人々がその恵みに感謝を捧げておった姿が朧げながら浮かぶのじゃ。 祭神は、かの名高き辯財天様であるぞ。七福神の一柱としても知られるが、元は遥かインドの地、サラスヴァティーという大河の女神であったと聞く。それが仏教の教えと共にこの日ノ本へ渡り、学問、芸術、音楽、そして弁舌と財福、福徳の神として、広く崇め奉られるようになったのじゃ。水辺に祀られることが多いのは、その出自ゆえであろうな。この厳島という社名からも、水との深き繋がりが窺えるであろう。 この社の歴史を紐解けば、諸富町の徳富の民が、古くからこの地を守り、信仰を重ねてきたことがわかる。五穀豊穣を祈り、家内安全を願い、商売繁盛を願う、そんな素朴な祈りが、幾代にもわたり捧げられてきたのじゃ。地域に根差した、まこと温かき信仰の場であったことじゃろう。 厳島神社と名の付く社は、広島の安芸の宮島を総本社とするものが多かろう。その信仰が全国へと広がる中で、各地に分社が創建されたのは、吾輩も知っておる。佐賀のこの厳島神社も、そうした信仰の流れの中で建立された可能性もあろうが、具体的な経緯は、時の流れに埋もれてしまっておるのじゃ。 されど、今もなお、この社は地域の民によって大切に守られておる。信仰の灯は絶えることなく、静かに、しかし確かに燃え続けておるのじゃ。いずれ、この地の口伝や、人間たちの調査によって、より詳細な由緒が明らかになることもあろう。その時を、吾輩も楽しみに待っておるぞ。