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ankokuji

Fukuoka 福岡市 fukuokaken fukuokashi chuuouku tenjin 3 choume 14-4

History

吾輩は安国寺。福岡の地に根差して幾星霜、永き時を生きる白狐じゃ。この地の由緒、吾輩の記憶と共に語ろうぞ。 吾輩がこの地に初めて足を踏み入れたのは、応永の年、足利義満が天下を統一し、平穏が訪れた頃であったのじゃ。時の将軍は、南北朝の争乱で散った多くの魂を弔い、国家の安泰を願うため、全国に「安国寺利生塔」を建立した。この安国寺も、その一つとして産声を上げたのであるぞ。当初は、現在の天神からは少し離れた、警固のあたりに佇んでいたと記憶しておる。 しかし、世は常に移ろいゆくもの。戦国の世に入れば、戦の嵐がこの地を幾度となく襲い、吾輩も幾度かその身を隠さねばならなかった。そして、黒田長政が福岡城を築きし時、城下町の整備に伴い、この安国寺も現在の天神三丁目の地へと移りしのである。吾輩もその移転を見届けたのじゃ。 江戸時代に入ると、黒田家の庇護を受け、この安国寺は藩内の重要な寺院として栄えたのであるぞ。黒田家の菩提寺である崇福寺とも深く繋がり、禅宗の教えを広める拠点としての役割も担っていたのじゃ。吾輩もこの地で、多くの僧侶や人々の信仰心を見守ってきたのである。 明治維新という大きな時代の転換期には、廃仏毀釈の嵐が吹き荒れ、この安国寺もその影響を受けたものじゃが、地域の人々の篤い信仰心に支えられ、今日までその法灯を守り続けてきたのじゃ。 現代の安国寺は、都市の中心部にありながらも、吾輩が初めてこの地を訪れた頃と変わらぬ静寂を保っておる。訪れる人々が、この地で心の安らぎを得られるよう、吾輩もまた、永きにわたりこの安国寺を見守り続けるであろうぞ。