藤森神社 駈馬神事2026|1200年の歴史を持つ端午の節句発祥の地で、5月5日に馬上曲芸が疾走する
京都市伏見区の藤森神社で、**2026年5月5日(こどもの日)に駈馬神事(かけうましんじ)**が奉納される。平安時代から1200年以上にわたって継承されてきた馬上曲芸の奉納行事で、京都市登録無形民俗文化財に指定されている。
5月5日の13時と15時の二回、疾走する馬の上で騎手が繰り広げる曲芸が境内を駆け抜ける。
駈馬神事とは何か
駈馬神事は、馬を全速力で走らせながら騎手が様々な曲技を演じて奉納する行事だ。披露される技は10種類以上に及ぶ。
- 藤下り(ふじくだり):馬の首からぶら下がるように前傾して疾走する
- 逆立ち:馬上で逆立ちしながら走る
- 後ろ向き乗り:進行方向と逆を向いた状態で乗馬する
- 文字書き:走りながら文字を書く
- 射矢:疾走中に矢を放つ
これらの技は、もとは武将が戦場で馬を自在に操るための訓練であった。神事として昇華されたことで、その技術と緊張感が今日まで保存されている。
端午の節句「発祥の地」という事実
藤森神社は単なる馬の神社ではない。端午の節句(こどもの日)の発祥地として知られている。
菖蒲(あやめ・しょうぶ)は古来「勝負」「尚武」に通じるとされ、武家は菖蒲を兜や甲冑の飾りに用いた。藤森神社の境内には菖蒲が豊富に植えられており、古くから菖蒲の宮と呼ばれた。
そのため5月5日に菖蒲を神前に供えて武運を祈る慣習が生まれ、これが端午の節句の武家文化の源流の一つとなった。駈馬神事が毎年こどもの日に行われるのは偶然ではなく、神社の本質と直結している。
5月5日に藤森神社を参拝することは、その歴史的な文脈の上に立つことでもある。
起源:781年の桓武天皇と桓武天皇の弟・早良親王
駈馬神事の起源は延暦元年(781年)に遡る。
桓武天皇の即位を機に、軍事力の増強と農業の振興を祈願する祭礼が藤森神社で行われた。馬を走らせながら技を奉じることで武の力を神に示し、国家の安泰を祈った。
以来、武家の崇敬を集め続けた藤森神社の駈馬神事は、源頼朝・豊臣秀吉・徳川家康など歴代の権力者が保護を加えながら今日に至っている。
2026年 駈馬神事の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年5月5日(木・こどもの日) |
| 奉納時間 | 13:00〜 および 15:00〜 |
| 場所 | 藤森神社 境内馬場 |
| 入場 | 無料(境内自由参拝) |
| 藤森祭 期間 | 2026年5月1日〜5日 |
御朱印について
藤森神社の御朱印は授与所で通常頒布されている。「藤森神社」の墨書に社印が捺された端正なデザインだ。
藤森祭の時期(5月)には月替わり御朱印が頒布されており、菖蒲や馬をモチーフにした意匠が授与されることがある。祭礼当日は参拝者が多く集まるため、授与所は混雑する可能性がある。
「馬の神社」としての藤森神社
藤森神社の祭神には素戔嗚命(すさのおのみこと)・神功皇后・仁徳天皇など複数の神が祀られているが、特に軍神・馬の神として武家の崇拝を受けてきた。
「勝運」「馬の神様」として知られることから、競馬関係者・騎手・馬主からの崇敬が篤い。境内の馬塚には奉納された馬具が並び、JRAをはじめ競馬関係者が多く参拝する。
御朱印を目当てに訪れる参拝者が増えた今も、この神社の本質は馬と武と勝負の神格に根ざしている。
アクセスと参拝情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 京都市伏見区深草鳥居崎町609 |
| アクセス | 近鉄京都線「丹波橋」駅・京阪本線「墨染」駅から徒歩約10分 |
| 参拝時間 | 9:00〜17:00 |
| 公式サイト | http://www.fujinomorijinjya.or.jp/ |
神事当日(5月5日)は境内への入場が多くなるため、公共交通機関の利用を推奨する。
画像: 「東海道之内 藤之杜走馬」歌川芳艶(1822-1866)画、1863年、木版多色刷、パブリックドメイン、via Wikimedia Commons / Museum of Fine Arts Boston
情報源: 藤森神社 公式サイト / 京都観光Navi


