参拝ガイド

御朱印のいただき方|初めての参拝から御朱印帳の扱い方まで完全ガイド

目次

御朱印帳を買った。神社の前に立っている。でも、次に何をすればいいかわからない。

そういう人のためのガイドだ。

手順は難しくない。必要なものと、当日の流れさえ把握しておけば、どこの神社でも落ち着いていただける。


必要なもの

御朱印帳

神社で御朱印をいただくには、御朱印帳が必要だ。一般のノートや手帳には書いていただけない。

どこで手に入るか

  • 神社・寺院の授与所(その神社のオリジナルデザインが手に入る。価格は1,000〜3,000円程度)
  • ハンズ、ロフト、文具店など
  • ネット通販

どれを選ぶか

最初の一冊は、蛇腹式(じゃばら式)の大判サイズがおすすめだ。書いてくださる方にとって書きやすく、仕上がりも見やすい。小判サイズでも問題ないが、神社によっては大判を好む場合がある。

御朱印帳を持っていない場合でも、多くの神社では書き置き(あらかじめ和紙に書いたもの)を用意している。後から御朱印帳に貼って使える。

御朱印帳の見開きページ

小銭

御朱印をいただく際に納めるお金を「初穂料(はつほりょう)」という(仏教寺院では「納経料」)。相場は300〜500円。特別な御朱印やアート御朱印は500〜1,000円以上のこともある。

なるべく小銭で用意する。 神社の窓口はお釣りを出すことが前提になっていない。千円札を出すことはできるが、500円玉・100円玉を事前に準備しておくのが確実だ。


参拝の流れ

STEP 1 — 鳥居をくぐる

境内の入口にある鳥居の前で、軽く一礼してからくぐる。これは神域への敬意を示す所作だ。参道は端を歩く。中央は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様の通り道とされる。

STEP 2 — 手水で清める

参道の途中にある手水舎(てみずや・ちょうずや)で手を清める。

手順

  1. 右手で柄杓を持ち、左手に水をかける
  2. 柄杓を左手に持ち替え、右手に水をかける
  3. 右手に持ち替え、左の手のひらに水を受けて口をすすぐ(柄杓に直接口をつけない)
  4. 左手をもう一度清める
  5. 柄杓を縦にして柄を水で流し、元に戻す

新型コロナ以降、柄杓を撤去して流水式に変えた神社も多い。その場合は流水で両手を清めるだけでよい。

晴明神社の手水舎

STEP 3 — 参拝する

ここが最も大切なステップだ。

御朱印は参拝の証として授与されるもの。参拝せずに御朱印だけもらいに行くのは、趣旨に反する。先に必ずお参りを済ませる。

本殿(拝殿)の前に進み、二拝二拍手一拝の作法で参拝する。

  1. 賽銭箱に小銭を静かに入れる(5円玉は「ご縁」の語呂合わせで好まれる)
  2. 鈴があれば鳴らす
  3. 深く2回お辞儀する(二拝)
  4. 胸の前で2回手を打つ(二拍手)
  5. 手を合わせたまま心の中で祈る
  6. 深く1回お辞儀する(一拝)

寺院の場合は拍手しない。両手を合わせて礼拝するのみ。拍手は神社の作法だ。

出雲大社は「二拝四拍手一拝」、伊勢神宮には独自の作法がある。境内に案内がある場合はそれに従う。

STEP 4 — 授与所を探す

参拝を済ませたら、御朱印をいただく窓口を探す。

御朱印をいただける場所

  • 社務所(しゃむしょ)— 本殿の脇にある神社の事務棟
  • 授与所(じゅよしょ)— お守りや御朱印などを取り扱う窓口
  • 御朱印専用の受付窓口(大きな神社に多い)

御朱印」と書かれた案内板や看板を目印にする。小さな神社では社務所が兼用になっていることが多い。

見つからない場合は「御朱印はどこでいただけますか?」と尋ねてよい。

STEP 5 — 御朱印帳を差し出す

授与所の窓口に進み、御朱印帳を次の空白ページを開いた状態で差し出す。

一言添える

「御朱印をお願いします」

これだけでよい。御朱印帳を開いて静かに差し出す所作が、すでに意思を伝えている。

STEP 6 — 初穂料を納める

窓口付近に金額が掲示されていることが多い。金額が表示されていない場合は300〜500円が目安だ。

支払いは小さなトレーや受け口に置く。手から手へ直接渡すのは避ける。 これは神社・寺院に共通するマナーだ。

金額を確認したい場合は「おいくらですか?」と聞いてよい。

STEP 7 — 静かに待つ

御朱印は手書きで一点ずつ仕上げる。所要時間は1〜5分程度。混雑時はそれ以上かかる場合もある。

待つ間は窓口の前から少し下がり、静かに過ごす。人気の神社では番号札を渡され、境内を自由に歩いている間に準備が整うこともある。

STEP 8 — 受け取る

書き上がったら御朱印帳が戻ってくる。墨の乾燥を防ぐため、薄い吸取紙が挟まれていることが多い。

受け取るときに軽くお辞儀し、「ありがとうございます」と伝える。

挟まれた紙はすぐに取り除かない。 墨が完全に乾くまで(5〜10分程度)そのままにしておく。


書き置き御朱印の扱い方

御朱印帳に直接書いていただくのではなく、あらかじめ和紙に書かれた御朱印をいただくことがある。これを「書き置き(かきおき)」という。

書き置きになる主な場面

  • 無人の小さな神社(セルフ式の箱に入っている)
  • 混雑時に事前に書いて準備している場合
  • 季節限定・数量限定のアート御朱印
  • 御朱印帳の形状が特殊で直接書けない場合

書き置きは直書きと同様に有効な御朱印だ。

御朱印帳への貼り方

  1. 御朱印が完全に乾いてから扱う
  2. スティック糊やテープ糊を使う(液体糊は紙が波打つ原因になる)
  3. 四隅と中央に糊をつける(端だけでは剥がれやすい)
  4. 御朱印帳のページサイズに合わせて配置する(切る行為を忌避する寺社もあるため、サイズが合わない場合は専用帳の併用がおすすめ)

書き置きを専用のページにまとめる人や、書き置き専用の御朱印帳を用意する人もいる。


よくある状況と対処法

窓口に人がいない

小さな神社では常駐の神職がいない場合がある。書き置きを入れた箱と賽銭箱が置かれていることが多い。授与できない日もある。これも神社巡りの一部として受け入れる。

長い行列

初詣・桜・紅葉の時期や例大祭の日には、1時間以上待つこともある。小銭を事前に準備し、番号札が配布される場合は境内を散策しながら待つとよい。

複数の御朱印がある

大きな神社では、本社・摂社・末社ごとに複数の御朱印が用意されている場合がある。授与所に見本が並んでいることが多いので、確認してから選ぶ。複数いただく場合でも、一種類ずつ別途初穂料を納める。

アート御朱印・限定御朱印

季節や行事に合わせた限定デザインの御朱印を出している神社が増えている。書き置き形式で、価格は500〜1,500円前後のものが多い。季節ごとに授与所の入口近くに見本が掲示されるので、参拝の際に確認してみる。


気をつけたいこと

参拝より先に御朱印をもらいに行かない 御朱印は参拝の証。先に窓口に並ぶのはマナーとして好ましくない。

受付時間を事前に確認する 多くの神社の授与所は15〜17時で受付を終了する。境内が開いていても御朱印をいただけないことがある。

ノートや手帳は使えない 神社が御朱印を書く媒体として認めているのは御朱印帳のみだ。

代金はトレーに置く 手から手へ直接渡さない。

書いている方を撮影しない 受け取った御朱印の写真は問題ないが、書いてくださっている方へ無断でカメラを向けるのは避ける。


参拝の流れ 早見表

ステップ内容
鳥居前一礼してからくぐる
手水舎左手→右手→口をすすぐ→左手→柄杓を清める
本殿前賽銭→鈴→二拝二拍手一拝
授与所御朱印帳を開いて差し出し「御朱印をお願いします」
初穂料トレーに置く(300〜500円)
受け取り軽くお辞儀、「ありがとうございます」、挟まれた紙はすぐ外さない

御朱印は、ただの押し印ではない。参拝した日、その場所の空気、祈った内容——全部がそこに記録されている。

帰ったら御朱印帳を開き、日付と神社名、感じたことを書き留めておくとよい。記録があると、御朱印はより深い意味を持つ。

次の参拝先を決めるのが楽しみになる。


御朱印を集めているなら、御朱印めぐりアプリで写真を記録し、参拝した神社をマップで管理できる。帳面が満杯になっても、デジタルで記録が残る。


画像クレジット: 御朱印帳ページ — Immanuelle, Emma H. Leonhart’s Goshuinchō 70 (CC BY 4.0), Wikimedia Commons / 晴明神社手水舎 — Hyppolyte de Saint-Rambert (CC BY 4.0), Wikimedia Commons

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