日枝神社 山王祭2026|2年に一度の本祭・神幸祭が6月に都心23キロを巡行
東京・千代田区の日枝神社(赤坂)で、2026年6月に山王祭が開催される。今年は2年に一度の「本祭」にあたり、最大の見せ場である神幸祭が実施される年だ。
神幸祭では御鳳輦(ごほうれん)二基・宮神輿一基・山車六本が、王朝装束に身を包んだ奉仕者約500名とともに都心を練り歩く。巡行ルートは永田町・四谷・麹町・九段・皇居周辺・霞が関・銀座・日本橋にまたがり、千代田・新宿・中央・港の4区を経由する全行程約23キロ。一日がかりで都心を横断する壮大な行列だ。
山王祭とは何か
山王祭は京都の祇園祭・大阪の天神祭と並ぶ「日本三大祭」のひとつに数えられ、江戸時代から続く東京を代表する祭礼だ。「天下祭」とも呼ばれ、かつては将軍家の上覧を受けた。
日枝神社に祀られるのは大山咋神(おおやまくいのかみ)。滋賀の日吉大社を本社とし、山岳の神・農耕の神として知られる。江戸城の鬼門(北東)を守護する鎮守として徳川将軍家の崇敬を集め、その権威が山王祭の格式を支えた。
現在の山王祭は毎年6月に開催されるが、神幸祭(神輿渡御)は2年に1度の本祭年のみ実施される。2026年は本祭にあたる。
神田祭との「隔年」関係
山王祭は神田明神の神田祭と1年おきに交互に大規模化するという独特の慣習を持つ。
天和元年(1681年)以降、将軍の上覧があることから二つの大祭が同年に行われることを避け、隔年で交互に本祭を行う形になったとされる。2025年が神田祭の本祭年であれば、2026年が山王祭の本祭年となる。江戸が生み出したユニークな共存のかたちだ。
現代においても、本祭年には神幸祭の神幸行列が皇居の前を通り、内閣総理大臣官邸・霞が関・銀座・日本橋といった東京の権力と経済の中枢を神輿が練り歩く。
2026年 神幸祭の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催時期 | 2026年6月(例年6月7日〜17日頃) |
| 神幸祭 | 6月14日(日)頃に神幸行列 |
| 行列規模 | 御鳳輦2基・宮神輿1基・山車6本・奉仕者約500名 |
| 巡行距離 | 全行程約23キロ |
| 巡行エリア | 千代田区・新宿区・中央区・港区の4区 |
| 主な通過地点 | 永田町・四谷・麹町・九段・皇居前・霞が関・銀座・日本橋 |
6月14日は中央通り(京橋〜日本橋区間)で正午〜15時頃に全面通行止めが敷かれる見込みで、沿道での見物が可能だ。
御朱印について
日枝神社の御朱印は授与所にて常時頒布されている。葵の紋(二葉葵)が押印された落ち着いたデザインで知られる。
山王祭の例祭日(例年6月7日)には例年、祭礼限定の特別御朱印が頒布されてきたが、2026年は特別御朱印の頒布が中止されることが公式サイトで発表されている。通常の御朱印は変わらず授与されるが、祭礼限定品を目当てに訪問する場合は注意が必要だ。
なぜ2年に1度だけ神幸祭が行われるのか
現代の祭礼においても大規模な神幸行列を毎年行うことは容易ではない。準備・沿道調整・交通規制・費用の問題があり、23キロにおよぶ都心巡行を毎年実施することは現実的ではない。
その点で、隔年本祭という形式は江戸から続く知恵でもある。2年ごとに開催されるからこそ、山王祭の神幸祭は特別な意味を帯びる。「今年しか見られない」という希少性が、沿道の人々を引き寄せる。
日枝神社へのアクセスと参拝情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 東京都千代田区永田町2-10-5 |
| アクセス | 東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王」駅直結(エスカレーター)、東京メトロ千代田線「赤坂」駅から徒歩5分 |
| 参拝時間 | 6:00〜17:00(季節により変動) |
| 御朱印授与所 | 境内授与所(8:00〜16:00) |
| 公式サイト | https://www.hiejinja.net/ / https://www.tenkamatsuri.jp/ |
山王祭期間中の赤坂・永田町周辺は多くの見物客で混雑する。公共交通機関の利用を推奨する。
日枝神社の通常御朱印と境内の見どころ
神幸祭以外の時期も、日枝神社は参拝する価値がある。境内にはさるの像が多く置かれている。大山咋神の神使(みつかい)が猿とされることから、境内の各所に猿の像が配される。
授与所では葵紋入りの御朱印帳や各種授与品が揃う。赤坂の高台にある境内は、永田町の官庁街に隣接しながら緑が深く、都心の喧騒を忘れさせる静けさがある。
画像: Omikoshi parade, Tokyo; June 2010 by Hetarllen Mumriken, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
情報源: 山王祭 公式サイト / 日枝神社 公式サイト


