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北海道神宮例大祭(さっぽろ祭り)2026|6月14〜16日、1,000人の平安行列が初夏の札幌を行く

北海道神宮例大祭(さっぽろ祭り)2026|6月14〜16日、1,000人の平安行列が初夏の札幌を行く
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北海道神宮例大祭(さっぽろ祭り)2026|6月14〜16日、1,000人の平安行列が初夏の札幌を行く

2026年6月14日(日)〜16日(火)、北海道神宮の例大祭——通称「さっぽろ祭り」——が開催される。

毎年この3日間、本州では考えられない透明な初夏の青空のもと、円山公園から中島公園周辺にかけての札幌市内が、日本の古典美に彩られる。クライマックスとなる16日の神幸祭では、平安装束をまとった約1,000名が4基の神輿・9基の山車とともに市中を巡行する。

北海道で最大規模の神社祭礼。本州の三大祭りに比べて知名度でやや劣るが、その見ごたえは引けを取らない。


北海道神宮とはどんな神社か

北海道神宮は、札幌市中央区の円山公園に隣接して鎮座する。境内面積は約18万平方メートル——東京ドーム約38個分の広さを持つ、道内屈指の大社だ。

御祭神:「開拓三神」と明治天皇

御祭神は4柱。

神名読み性格
大国魂神おおくにたまのかみ北海道の国土の神霊
大那牟遅神おおなむちのかみ大国主命と同一視される国土経営の神
少彦名神すくなひこなのかみ国土開発・医薬・産業の神
明治天皇めいじてんのう1964年(昭和39年)に合祀

最初の3柱は「開拓三神(かいたくさんしん)」と総称される。北海道の厳しい自然環境を切り開いた先人の祈りが、この神名の選定に凝縮されている。

1869年創建——「北海道」という国策と神社

北海道神宮の創建は1869年(明治2年)。まさに明治政府が「蝦夷地」を「北海道」と命名し、開拓使を設置したのと同年だ。

これは偶然ではない。明治政府にとって、北方の広大な土地を日本の版図として確立することは急務だった。ロシアとの国境問題、在来のアイヌ文化との向き合い方、過酷な気候への入植——そうした困難を乗り越えるために、神社という精神的支柱が先立って置かれた。

「まず神を祀り、次に人が開く」——これが明治政府の開拓思想の一端だ。

当初の社名は「札幌神社」。1964年に現在の「北海道神宮」へと改称・昇格し、明治天皇の御霊が合祀された。翌1965年には官幣大社に相当する別表神社となっている。

なお1974年、本殿などが不審火により焼失。復興は1978年に完了し、現在の社殿はこの再建によるものだ。


さっぽろ祭りの3日間

6月14日(日)〜15日(月):宵宮・神事

14日は**宵宮(よいみや)**にあたり、境内・中島公園周辺に多くの露店が並ぶ。神楽殿での巫女舞奉納など、古典的な神事も斎行される。

15日は**例祭(本祭)**の中心的な神事が行われる日。神職による厳かな儀式が境内で執り行われる。

6月16日(火):神幸祭(最大の見せ場)

16日、午前9時ごろに北海道神宮を出発する**神幸祭(じんこうさい)**が、さっぽろ祭り最大のクライマックスだ。

  • 神輿: 4基
  • 山車: 9基
  • 供奉行列: 平安装束をまとった市民約1,000名
  • ルート: 北海道神宮 → 円山公園 → 大通公園 → 中島公園(仮御旅所)→ 帰路

行列は伝統的な雅楽の調べとともに市街地を練り歩き、午後に仮御旅所(中島公園内)に到着。夕刻に還幸する。

本州の大祭と異なるのは、雪解け後の清潔な空気の中で行われるという点だ。6月の北海道はまだ梅雨がなく、湿度が低い。神輿の金具が乾いた風の中で輝く光景は、独特の透明感がある。


御朱印について

北海道神宮の御朱印は、社務所にて通常頒布されている(書き置き・直書き対応)。

例大祭の期間中は参拝者が増えるため、窓口が混雑する場合がある。特に16日の神幸祭の日は道外からの参拝者も多く訪れる。時間に余裕を持った参拝を推奨する。

限定御朱印については、過去に例大祭に合わせた特別仕様が頒布されたこともある。最新情報は北海道神宮の公式SNSで事前確認を。

境内には複数の境内社があり、それぞれ独立した御朱印を頒布している。穂多木神社(開拓功労者を祀る)や、開拓神社(北海道開拓に尽力した37柱の神々)は特に訪れる価値がある。


なぜ「さっぽろ祭り」と呼ばれるのか

正式名称は「北海道神宮例大祭」だが、地元では長年「さっぽろ祭り」として親しまれてきた。

もともと祭りの中心は中島公園の仮御旅所周辺の露店や見世物小屋で、庶民の娯楽の場として賑わった。「お祭りといえば中島公園」という記憶が、世代を超えて語り継がれている。明治から昭和にかけての北海道は、内地(本州)から移住した人々が大半を占めた。故郷の祭りを持たない彼らにとって、さっぽろ祭りは共通のアイデンティティを形成する場でもあった。


御朱印巡りと一緒に訪れたい札幌の神社

札幌市内には北海道神宮以外にも、個性豊かな神社が点在する。例大祭の前後に立ち寄りたい。

  • 北海道神宮頓宮(とんぐう): 大通公園近くに位置する北海道神宮の別宮。神幸祭の巡行ルートにあたる。御朱印は北海道神宮と異なるデザイン。
  • 三吉神社: 秋田の太平山三吉神社を勧請した神社。中央区に鎮座。

北海道の神社全体については、北海道の神社と御朱印ガイドに詳しくまとめている。札幌以外の道内の名社も紹介している。


参拝前の情報収集に

北海道神宮や道内の神社の参拝記録・御朱印写真を事前に確認するには、ホトカミが便利だ。2026年5月から複数都道府県を同時に絞り込める機能が追加され、広域巡礼の計画がしやすくなった。どのアプリが自分に合うか迷っているなら御朱印アプリの比較ガイドも参考にしてほしい。

アクセス

北海道神宮

  • 住所: 北海道札幌市中央区宮ケ丘474
  • 電話: 011-611-0261
  • 最寄り駅: 地下鉄東西線「円山公園」駅 徒歩約15分
  • 神幸祭の巡行観覧: 大通公園・中島公園沿いが観覧しやすい

仮御旅所(神幸祭の行き先)

  • 場所: 中島公園内(豊平館南側)

情報ソース:

画像: 北海道神宮 拝殿(Wikimedia Commons / Daigaku2051 / CC BY-SA 3.0)

この記事の情報は2026年5月17日時点のものです。詳細は北海道神宮公式サイトでご確認ください。

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