滝尻王子宮
📍 和歌山県田辺市 田辺市中辺路町栗栖川859
基本情報
由緒
ふむ、吾輩が滝尻王子宮の由緒を語ってやろう。 この滝尻王子宮の始まりは、定かではないのじゃ。いつ頃、誰が、何を祀ったのか、はっきりとした文献は残っておらぬ。だが、それでこの社の価値が揺らぐものではないぞ。 何しろ、ここは田辺市中辺路町栗栖川、熊野古道中辺路ルートの要衝中の要衝じゃ。特に「滝尻王子」の名は、熊野九十九王子の中でも別格の「五体王子」に数えられる、まことに重要な社であるぞ。熊野の王子社とは、な、熊野三山へ向かう参詣者が、道中の無事を祈り、疲れを癒す場所。そして、熊野権現の御子神を祀る、清らかな場所であったのじゃ。 ここ滝尻王子は、熊野古道中辺路の本当の入り口である。ここから先は「浄域」と呼ばれ、参詣者は身を清めてから、いよいよ熊野本宮大社を目指す。だから、古くから多くの人々がこの地に足を運び、篤く信仰してきたのじゃ。この社の歴史は、熊野信仰の栄枯盛衰と、密接に結びついておるのであるぞ。 現在の滝尻王子宮は、明治の頃に一度、熊野本宮大社の摂社となった後、独立した神社として今に至る。祀られている神については、一般的に王子社は熊野権現の御子神を祀るものとされておるが、滝尻王子宮に固有の具体的な祭神名については、残念ながら明確な記述は見当たらぬ。 このように、滝尻王子宮は熊野古道において、まことに重要な位置を占めてきた。熊野信仰の深い歴史の中で、多くの人々の信仰を集めてきたことは、疑いようのない事実であるぞ。詳しい創建の時期や、祀られる神の名は、今後の研究に委ねられるじゃろう。だが、この社の存在そのものが、熊野信仰の深遠さと、その広がりを雄弁に物語っておるのである。
ご利益
旅の安全心身清浄厄除け開運招福健康長寿