不退寺
📍 奈良県奈良市 奈良市法蓮町517
基本情報
由緒
吾輩が語ろう、不退寺の由緒を。 不退寺は、奈良の法蓮町に鎮座する真言律宗の古刹じゃな。正式には「金龍山 不退転法輪寺」と申す。その始まりは弘仁13年(822年)と伝えられておる。かの平城天皇の勅願により、その御子である阿保親王が、父の離宮を改めて創建したという、なんとも由緒正しき寺院であるぞ。 本尊は聖観音菩薩坐像で、秘仏として厳重に安置されておる。この観音像は、阿保親王が自ら鑿を執り彫り上げたものと伝えられておるのじゃ。そのお姿は実に優美で、平安時代初期の仏像彫刻の妙を余すところなく示しておる。また、本堂には阿保親王像や平城天皇像なども祀られており、この寺院の歴史と深く結びついておるのがわかるであろう。 不退寺が「不退転法輪寺」という名を賜ったのは、平城天皇が譲位後に住まわれた離宮を寺院に改めたという経緯から来るのじゃ。この「不退転」という言葉は、仏道修行において決して退転せぬ、揺るぎなき信仰心を意味する。この名が示す通り、この寺院が皇室の信仰と深く結びついておった証であるぞ。 中世には、興福寺の末寺として大いに栄え、多くの堂宇が建ち並んでいたのじゃが、度重なる戦乱や火災によって、その多くが失われてしまった。しかし、江戸時代には、徳川家康の庇護を受け、見事に再興されたのじゃ。現在の本堂は、江戸時代初期に再建されたもので、国の重要文化財に指定されておる。 不退寺は、皇室との深き繋がり、平安時代初期の仏像彫刻、そして真言律宗の教えを伝える寺院として、今日までその歴史と伝統を守り続けておる。境内には、趣深い庭園や多宝塔なども配されており、訪れる人々に静寂と安らぎを与えておるのじゃ。
ご利益
信仰心堅固精神安定家内安全厄除け歴史継承