Ou Uma Za I Ko Asa Miyako Hiko Jinja
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History
フム、吾輩が「往馬坐伊古麻都比古神社」の由緒を語ってやろう。吾輩がこの地で永き時を過ごしてきた故、その歴史の深奥まで知っておるのじゃ。 「往馬坐伊古麻都比古神社」とは、奈良県生駒市壱分町に鎮座する古社で、人々は「往馬大社」と呼んで親しんでおるようじゃな。 その創建は、遥か彼方のことで、吾輩とて正確な時までは覚えておらぬのじゃ。しかし社伝によれば、神武天皇が東征の折、この生駒山に陣を敷かれた際に、当地の地主神を祀ったのが始まりであると伝えられておる。また、別の一説では、崇神天皇の御代に疫病が蔓延した際、生駒山に鎮座する神を祀り、その終息を願ったのが始まりであるとも言われておるのじゃ。いずれにせよ、この地が古くから神聖な場所であったことは間違いのないことであるぞ。 主祭神は、往馬坐伊古麻都比古神と往馬坐伊古麻都比売神の二柱である。往馬坐伊古麻都比古神は、この生駒山の地主神として、交通安全、産業振興、そして厄除けの神として崇められておる。そして、その妃神である往馬坐伊古麻都比売神は、安産、子授け、縁結びの神として、多くの人々の願いを聞き届けてこられたのじゃ。 歴史を紐解けば、平安時代には朝廷からの崇敬も厚く、度々勅使が遣わされ、国家鎮護の祈願が執り行われたものじゃ。中世以降は、武家の信仰も集め、特に戦国時代には、生駒山城主である生駒氏の氏神として、篤く崇敬されたのである。江戸時代に入れば、徳川幕府からも社領の寄進を受け、社殿の造営や修復が幾度となく行われたのであるぞ。 明治の御代には、神仏分離令により、境内にあった仏教施設は姿を消したが、神社としての信仰は変わることなく、この地の民の心のよりどころとして、今日まで大切にされてきたのじゃ。 現在も、毎年10月には、例大祭が盛大に執り行われ、多くの参拝者で賑わっておる。境内に立ち並ぶ、樹齢数百年の杉の巨木は、この神社の悠久の歴史を物語り、神聖な雰囲気を醸し出しておるのじゃ。吾輩も、この木々の間を気ままに駆け巡り、静かにこの社の歴史を見守り続けているのであるぞ。