御朱印めぐりを軸に日本を旅するなら、どのルートが最も充実するか。
神社の格、移動の効率、御朱印の多様性。この3つを満たすモデルコースを組んだ。東京3泊・京都2泊・広島1泊の計7日間。新幹線と在来線を組み合わせた現実的なプランだ。

このコースの特徴
- 御朱印の多様性:都市型・自然型・世界遺産、様々な性格の神社をカバー
- 移動効率:東京→京都→広島の一方向ルートで無駄がない
- 初心者対応:御朱印が受けやすい、英語対応のある神社を優先
- 混雑回避:午前中参拝を基本に、混雑しやすいスポットは早朝を狙う
必要な持ち物
| アイテム | 備考 |
|---|---|
| 御朱印帳 | 最低2冊(神社用・寺院用を分けると安心) |
| 小銭 | 100円玉を20枚以上(初穂料は300〜500円が多い) |
| 書置き保存ファイル | A5サイズ対応のものが便利 |
| 参拝メモアプリ | 御朱印と写真を一緒に記録できるものが◎ |
Day 1(東京):明治神宮・根津神社
明治神宮(渋谷区)
東京を代表する神宮。明治天皇・昭憲皇太后を祀る。
- 御朱印:「明治神宮」の朱印1種類のみ。シンプルだが格調がある
- 受付時間:日の出〜日の入り(参拝時間に準じる)
- 初穂料:500円
- アクセス:JR原宿駅から徒歩1分
参道の大鳥居をくぐると、都心とは思えない静寂がある。本殿への参道は約1.3km。歩きやすい靴で来ること。

根津神社(文京区)
乙未社・根津権現とも呼ばれる、東京十社のひとつ。
- 御朱印:通常版のほか、月替わり御朱印あり
- 受付時間:9:00〜17:00
- 初穂料:500円〜
- アクセス:東京メトロ根津駅から徒歩5分
ツツジの名所として知られ、4〜5月は境内が鮮やかに染まる。月替わり御朱印のデザインが秀逸で、コレクターに人気が高い。
Day 2(東京):浅草神社・靖国神社
浅草神社(台東区)
浅草寺の隣に鎮座する神社。三社祭で有名。
- 御朱印:通常版のほか、季節限定デザインあり
- 受付時間:9:00〜17:00
- 初穂料:500円
- アクセス:都営浅草線浅草駅から徒歩7分
浅草寺と合わせて参拝する人が多いが、神社と寺は別物だ。御朱印帳を使い分けるなら、浅草神社では神社用を持参したい。仲見世通りの混雑を避けるため、9時の開門直後に訪れるのがベスト。
靖国神社(千代田区)
明治2年創建。英霊246万柱を祀る。
- 御朱印:通常版1種。月替わり御朱印も人気
- 受付時間:9:00〜17:00
- 初穂料:300円
- アクセス:JR市ヶ谷駅から徒歩10分
春の桜、秋の菊花展で知られる。遊就館(有料)と合わせると半日はかかる。御朱印帳への直書きに対応しており、待ち時間が少ないことが多い。
Day 3(東京→京都移動):住吉大社または伏見稲荷(前泊地による)
新幹線で東京から京都へ(のぞみで約2時間15分)。京都到着後の午後、近鉄・地下鉄で伏見稲荷を目指す。
伏見稲荷大社(京都市伏見区)
全国3万社の稲荷神社の総本社。千本鳥居で世界的に有名。
- 御朱印:本殿での御朱印と、奥社参拝所での御朱印の2種類
- 受付時間:24時間参拝可(御朱印受付は8:30〜16:30頃)
- 初穂料:各300円
- アクセス:JR稲荷駅から徒歩すぐ
朝と夕方で鳥居の色が全く変わる。夕暮れ時の千本鳥居は特に幻想的だ。山頂まで登ると所要2〜3時間。体力に余裕があれば奥社参拝所まで必ず行くこと。奥社の御朱印には特別な重みがある。

Day 4(京都):下鴨神社・上賀茂神社
下鴨神社(賀茂御祖神社)
世界遺産。糺の森に囲まれた神秘的な神社。
- 御朱印:2種類(本殿・言社)
- 受付時間:6:30〜17:00
- 初穂料:500円
- アクセス:京阪出町柳駅から徒歩12分
糺の森(ただすのもり)は京都の喧騒を忘れさせる空間だ。5月の葵祭では行列が境内を通る。季節によって御朱印のデザインが変わる点も魅力。
上賀茂神社(賀茂別雷神社)
下鴨神社と対になる世界遺産。
- 御朱印:1種類(シンプルだが格調がある)
- 受付時間:8:00〜17:00(土日祝は16:30まで)
- 初穂料:500円
- アクセス:市バス上賀茂神社前から徒歩すぐ
境内の細殿と立砂は必見。下鴨から上賀茂へは市バス1本で移動できる。1日でこの2社を回るのがこのコースの定番だ。
Day 5(京都→広島移動):錦天満宮・厳島神社
錦天満宮(京都市中京区)
錦市場の中に鎮座する珍しい天満宮。
- 御朱印:通常版と月替わり
- 受付時間:8:00〜20:00(受付時間は要確認)
- 初穂料:500円
- アクセス:阪急烏丸駅から徒歩3分
新幹線に乗る前に立ち寄れる便利な場所。錦市場を散策しながら参拝できる。広島への移動は新幹線(広島駅まで約45分)。
厳島神社(広島県廿日市市)
世界遺産。海上に浮かぶ大鳥居が象徴的な神社。
- 御朱印:1種類。シンプルかつ力強い
- 受付時間:6:30〜18:00(季節変動あり)
- 初穂料:300円
- アクセス:広島駅→宮島口→フェリーで宮島へ(計1時間程度)
満潮時と干潮時で景色が全く異なる。御朱印は社務所で受け付けている。満潮時に大鳥居が海に浮かぶ時間帯を事前に確認して訪れると、写真映えする。宮島島内には宿泊施設もあるので、ゆっくり巡りたい場合は島泊もおすすめ。

Day 6(広島):広島護国神社・宮島の残り
広島護国神社
広島城内に鎮座する護国神社。
- 御朱印:通常版のほか、月替わりあり
- 受付時間:9:00〜17:00
- 初穂料:500円
- アクセス:広島電鉄紙屋町東駅から徒歩10分
広島平和記念公園と合わせた訪問が多い。御朱印はデザインが美しく、月替わりの御朱印は限定コレクターに人気が高い。
Day 7(帰路):寄り道プラン
出発地・帰国地によってルートは様々だが、広島から東京へ戻る途中に以下を検討できる。
大阪経由なら:住吉大社(全国2300社の住吉神社の総本社) 名古屋経由なら:熱田神宮(三種の神器・草薙の剣を祀る) 東京発着なら:成田山新勝寺(寺院だが、帰国前の参拝として人気)
7日間で集まる御朱印の数
| 日程 | 神社・寺院 | 御朱印数 |
|---|---|---|
| Day 1 | 明治神宮・根津神社 | 2〜3 |
| Day 2 | 浅草神社・靖国神社 | 2〜3 |
| Day 3 | 伏見稲荷大社 | 2 |
| Day 4 | 下鴨神社・上賀茂神社 | 3 |
| Day 5 | 錦天満宮・厳島神社 | 2 |
| Day 6 | 広島護国神社 | 1〜2 |
| Day 7 | オプション | 1〜2 |
| 合計 | 13〜17 |
御朱印帳1冊は48ページ前後のものが多い。7日間で1冊を使い切ることはないが、書置き用のファイルも持参すると安心だ。
旅の前に確認しておくこと
- 各神社のSNSをフォローする:限定御朱印の告知は事前確認が不可欠
- 受付時間の最新情報を確認する:季節・祭事によって変わることがある
- 小銭を用意する:初穂料は基本的に現金のみ
- 御朱印帳を複数用意する:神社用・寺院用を分けると丁寧
- アプリで記録する:後から見返したときの充実感が変わる
まとめ
御朱印めぐりの旅は、移動と参拝のリズムが鍵だ。
詰め込みすぎれば参拝が形式的になる。余裕を持って「今、自分はなぜここにいるのか」を感じながら回ると、御朱印帳が単なる記録集ではなく、旅の記憶そのものになる。
東京・京都・広島の3都市をつなぐこのルートは、日本の神社文化の多様性を最もコンパクトに体験できるコースだ。初めての御朱印旅に、ぜひ参考にしてほしい。
画像ライセンス
- goshuincho-open.jpg: “Displayed Goshuinchō” by Immanuelle, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons
- meiji-shrine.jpg: “Meiji Jingu Shrine Tokyo Japan” by MediaByPanda, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
- fushimi-inari-torii.jpg: “Fushimi-Inari-Shrine-Senbon-Torii-2018” by Luka Peternel (Path-x21), CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
- itsukushima-torii.jpg: “Itsukushima torii angle” by Rdsmith4, CC BY-SA 2.5, via Wikimedia Commons


