Hieizan Enryaku Tera Shaka Dou
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ふむ、吾輩がこの比叡山延暦寺の釈迦堂について語ってやろう。正式には転法輪堂と申すのじゃが、吾輩にとっては釈迦堂の方がしっくりくるのじゃ。何しろ、あの最澄が唐より持ち帰りし、霊験あらたかな釈迦如来像が鎮座する場所であるからな。 その創建は、かの最澄がこの比叡山に延暦寺を開いた後、貞観の世に遡るのじゃ。最澄が天台山で感得したという、まことに尊き釈迦如来像を安置するため、この堂は建てられたのであるぞ。当時の比叡山における仏教信仰の中心、まさにその核であったと言えよう。吾輩も、その頃の清らかな気配を覚えているのじゃ。 だが、この世の常として、この釈迦堂も幾度かの火災に見舞われたのじゃ。炎上し、灰燼に帰すたび、吾輩は嘆息したものじゃな。しかし、その都度、人々の篤い信仰によって再建されてきた。現在の建物は、あの豊臣秀吉の手によって再建されたもの。桃山時代の華やかさと力強さを色濃く残しておるのじゃ。堂内には、もちろん本尊である釈迦如来像が安置され、その左右には智慧の文殊、慈悲の普賢が脇侍として控えておる。その荘厳な姿は、いつ見ても吾輩の心を静めるのであるぞ。 この釈迦堂は、比叡山延暦寺における修行の場であると同時に、多くの者が信仰を寄せる対象として、今日までその役割を全うしておる。特に、釈迦如来の深遠なる教えを学ぶための道場として、天台宗の教義を広める上で、まことに重要な役割を担ってきたのじゃ。その歴史と由緒は、この比叡山延暦寺の信仰と文化がどれほど深いものであるかを、雄弁に物語っておるのであるぞ。吾輩も、これからもこの釈迦堂の行く末を見守り続けるのじゃ。