赤山禅院
📍 京都府京都市 京都市左京区修学院開根坊町18
由緒
吾輩は赤山禅院に住まう白狐じゃ。この地に宿る由緒を、とくと聞かせようではないか。 この赤山禅院は、京の都の左京区、修学院開根坊町にひっそりと佇む天台宗の寺院であるぞ。その創建は、遙か昔、貞観年間(859年~879年)のことと伝えられておるのじゃ。比叡山延暦寺の別院として、かの慈覚大師円仁によって開かれたと聞く。 円仁は、遠き唐での修行中、泰山府君(赤山明神)を祀る赤山法華院に身を寄せたのじゃ。そこでその霊験に深く感銘を受け、帰国後、比叡山延暦寺の鬼門にあたるこの地に、泰山府君を勧請し、赤山禅院を建立したとされておる。泰山府君とは、陰陽道において方除けや厄除けの神として信仰されておるからのう。ゆえに赤山禅院もまた、都の鬼門を守護する、まことに重要な役割を担っておったのじゃ。 平安の世には、皇室や貴族からの信仰も篤く、多くの寄進を受けて栄華を極めたものじゃな。特に宇多天皇は、赤山禅院に深く帰依され、自らも度々参詣されたと伝えられておるぞ。また、赤山禅院は、修験道の拠点としても知られ、多くの山伏たちがこの地で厳しい修行に励んだものじゃ。 室町の時代には、応仁の乱によって一時荒廃したこともあったが、その後、見事に再建されたのじゃ。江戸の世には徳川幕府の保護を受け、再び隆盛を極めたのであるぞ。今、吾輩が目にしている本堂は、江戸時代に再建されたものじゃな。 赤山禅院は、都の鬼門を守る寺として、また泰山府君信仰の中心地として、今日まで多くの人々の信仰を集めておる。特に毎年11月に行われる「もみじ祭り」は、それはそれは見事な紅葉の名所として知られ、多くの参拝者で賑わうのじゃ。また、境内には、都七福神の一つである福禄寿が祀られており、七福神巡りの寺としても親しまれておるのであるぞ。